化粧品やスキンケア製品は体に悪い?

化粧品やスキンケア製品は体に悪い?

化粧品やスキンケア製品を使うのは、美しくなるため、皮膚の健康を保つためなのに、実は使うことにより、体にダメージを与え続けていることがわかってきています。

カリフォルニア州 UC バークレー大学で、10代の女性達に化学合成物質を含まないコスメ・スキンケア製品を3日間使用してもらい、尿に含まれる化学物質の量を検査した所、以下の驚くべき結果が得られました。

  • Metabolites of diethyl phthalate(香水・コロンに多い) = 27%減少
  • Methyl = 44 %減少
  • Propyl parabens(防腐剤) = 45%減少
  • Triclosan (石鹸・歯磨き粉に多い) = 36%減少
  • Benzophenone-3 (BP-3、oxybenzone) (日焼け止めに多い) = 36%減少

また、EWG (Environmental Working Group) では、リップスティックアイシャドーシャンプーなどのパーソナルケアー製品に、鉛 (Lead) が入っていると警鐘をならしています。含まれている鉛の量や、鉛が入っていることを記載する義務が課せられていないのです。

As a result, millions of women get a little bit of toxic lead on their lips every day, with each swipe of their lipstick.

The Food and Drug Administration is proposing to allow lead in lipstick and other beauty products at levels that may be unsafe for pregnant women, children and teens.

化粧品やスキンケア製品には、天然ではなく、石油由来の化学合成物質が多く使われています。

世界では、1859年にビジネス目的で石油由来のワセリンが軟膏として使われたのを初めとして、1920年代からはハリウッド映画用に石油由来のコスメが作られていきます。

日本では1934年に合成界面活性剤ワセリンを使用したクリームが販売、1950年代には、石油由来のコスメが普及し始めます。

現在、化粧品への配合が認められている成分は7000種類を超えていますが、このうちの実に半分以上が正式に安全性を確認されていません

近年では、これら成分のいくつかから発がん性環境ホルモンの疑いがある成分が発見されており、化粧品業界の大きな問題となっています。

肌だけでなく、体にも悪影響を与える化粧品を毎日使えば、いずれ体にも害を及ぼす可能性があります。

発がん性の疑いがある成分

成分名 用途 主な商品 影響
タール系色素 着色 各種化粧品 多くのものに発がん性が報告されており、種類によって毒性が強いものがある。
イソプロピルメチルフェノール、イソプロピルメチルエーテル(フェノール) 殺菌、
防腐、
収れん、
紫外線吸収
ハンドクリーム、
口紅
ウロカニン酸エチル 紫外線吸収 日焼け止め 免疫力の低下を招き、皮膚ガンのもとになるおそれがある。
エストローゲン(エストラジオール、エチニエストラジオール)などのホルモン類 女性ホルモン剤、
皮脂防止剤
抗シワクリーム 薬理作用が強く、副作用も報告されている。
オルトフェニルフェノール(OPP) 殺菌、
防かび
各種化粧品 変異原生、発がん性もある
クロルヘキシジン 殺菌、
防腐
アイシャドウ、
マスカラ
サッカリン 香味剤 口紅 純度が低いものは染色体異常のリスクがある。
ジブチルヒドロキシトルエン(BHT) 酸化防止 各種化粧品
ソルビン酸 乳化、
防かび、
保存
クリーム類
トリエタノールアミン(ラウリル硫酸トリエタノールアミン) 乳化、
分散剤、
湿潤、
希釈、
中和
各種化粧品 肝臓、腎臓に障害をきたすほか、動物実験で発がんが報告された。
パラオキシ安息香酸メチル(メチルパラベン) 殺菌、
防腐、
保存
各種化粧品 染色体異常、環境ホルモンの疑いあり
パラオキシ安息香酸ブチル(ブチルパラベン) 殺菌、
防腐、
保存
各種化粧品 染色体異常、環境ホルモンの疑いあり
パラクロルフェノール 防腐、
消毒、
殺菌
各種化粧品 皮膚の毛細血管を刺激し、障害を起こす
パラフィン 油性原料、
クリーム剤
各種化粧品 パラフィンガンの発生を促す
ポリエチレングリコール(平均分子量600以下) 保湿、
界面活性剤、
乳化
各種化粧品 発がん性や発がんを促進させる作用あり
卵胞ホルモン 抗ニキビ、
皮脂予防
ホルモンクリーム

●防腐剤・殺菌剤

化粧品は長期間保存できるよう、防腐剤や殺菌剤が配合されています。

防腐剤や殺菌剤は刺激が強かったり毒性がありますが、逆に全く入っていない無添加化粧品だと、雑菌が繁殖したり成分が変質したりして、かえって悪影響を及ぼす可能性があります。

しかし、防腐剤は皮膚に残ったままだと、皮膚細胞の老化に影響を与え、肌に負担を与えてしまいます。

  • メチルパラベン
  • フェノキシエタノール
  • エリチル酸 など
●石油系界面活性剤

合成界面活性剤とは、本来混ざり合わない水と油を混ぜ合わせるために作られた化学物質です。廃油から生成されている場合もあり、環境にも有害であることが指摘されています。

また、界面活性剤は皮脂分泌への悪影響があり、皮膚が乾燥しやすくなります。
そのため、しみしわなどの原因となることも。

乳液やクリームなどの乳化剤に使用されるほか、洗顔料やクレンジングの洗浄成分として幅広く活用されています。

  • コカミド
  • 水酸化レシチン
  • コポリマー など
●合成香料

約320種類の香料を製造している日本。天然香料から主成分を取り出されたものや石油や石炭などの資源を合成させたものがあります。

  • アニスアルデヒド
  • 赤202
  • フェチネルアルコール など
●合成ポリマー

表面をサラサラにしたり、滑らかにしたり、きれいな色をつけていきます。

「汗に強い」「落ちにくい」などという言葉の化粧品には含まれている可能性が大。
肌の常在菌が死んでしまったり、界面活性剤と同様に、皮脂分泌量が減って肌が乾燥してしまいます。

  • セルロース
  • 加水分解コラーゲン
  • ジメチコン など
●紫外線吸収剤

日焼け止めなどに配合されているUVカット成分は、大きく分けて『紫外線吸収剤』と『紫外線散乱剤』に分類されます。
紫外線吸収剤は、肌に届く前に紫外線を吸収し、化学変化を起こし続けて肌へのダメージを防ぎます。

しかし、この化学反応でできた物質は、発がん性があることや成長ホルモンの生成を阻害するという研究結果もあります。肌の弱い方が使用すると皮膚炎湿疹の原因となります。

そのため、UVカット化粧品を選ぶ際は、紫外線を反射・散乱させて肌への侵入を防ぐ紫外線散乱剤を選ぶとよいでしょう。

  • t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
  • メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
  • オキシベンゾン など

お勧めの化粧品・スキンケア

アメリカ国内で見つけた、安全な成分のみで作っているブランドで、信頼できるのは、100% Pure Cosmetics です。日本国内では、オラクル製品が良いようです。

他のブランドでも、製品によっては安全なものもあるのですが、製品の全てが安全・安心、さらにレビューの良いというブランドは、100% Pure ブランド以外見つけていません。こちらに、いくつかのビデオを掲載しておきました。

Organic and All Natural Beauty Prodicts

100% Pure Cosmetics

他のお勧めのブランドがありましたら、是非お知らせください。

参考記事:
http://macrobiotic-daisuki.jp/mutenka-kosume-kiken-43015.html
http://無添加化粧品.biz