妊娠中の有機食品摂取で、新生児の先天異常が58%減

妊娠中の有機食品摂取で、新生児の先天異常が58%減

ノルウェーで、男の子が生まれた計35,107組の母子を対象にした大がかりな追跡調査で、母親の妊娠初期4か月間有機食品を食べている母親では、食べていなかった母親に比べて、生殖器の先天異常の一つ「尿道下裂」の男の子を産む割合が、58%少ないという結果がでました。

これは、2016年3月、米国厚生省の研究機関である米国国立環境健康科学研究所(NIEHS)が発行する権威ある雑誌に発表されました。

「尿道下裂」とは、先天的な男の子のペニスの形態異常で、ペニスの尿道がきちんとふさがっていない状態のことです。発生率は1000人あたり3人程度だと言われていますが、デンマークでは1977年から2009年にかけて2.2倍に増加しているというように、近年増加傾向にあるようです。日本でも日本産婦人科学会先天異常モニタリングによれば、1972年~2008年の間に5倍に増えているようです。

有機食品を6つのジャンル(野菜、果物、シリアル、乳製品、卵、肉)に分けて分析した結果でも、それぞれのジャンルで有機食品を「時々食べた/よく食べた/ほとんど食べた」と回答した母親のグループの方が、「一度も食べなかった/ほとんど食べなかった」と回答した母親のグループに比べて、38~70%の範囲で、リスクが減少していました。

生殖器の異常の原因と疑われているのは、環境ホルモン作用を持つ化学物質で、農薬にも多く使われています。

EWGのリストを参考にしながら、残留農薬の残っている可能性の高い野菜や果物を避けましょう。

Source: http://www.mynewsjapan.com/reports/2243